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[斑]銀誓館学園卒業式
昨日、は卒業式、でした。
式では見知った友達、もみかけて。
あとで、GT一緒に、行ってみよっと。
なんだか、あっという間に終わっちゃったけど、
この銀誓館に入れて、卒業できて、よかったって思えた、のね。

卒業旅行は健吾ちゃんと紫ちゃんと、樹氷を見に行くことに、なった。
スキーとか、スノボとかもできる、らしいし。楽しみ(にへ)



(以下駄文です)

 
いつもより少し早い朝。
久しぶりに袖を通した制服はしっとりと冷たくて、
斑は小さく肩を竦めるとスカートのホックを止めて立ち上がった。
遠ざかる牛乳配達のバイク音に顔を上げた愛犬の頭を撫ぜて、鞄を持つ。
何も入っていないその軽さが今日という日の証明のようで、
誇らしい反面どこか、寂しかった。

銀誓館学園卒業式――。
今日を持って、銀誓館の生徒でなくなる日。
人生何度目かの節目を迎える朝は、きんと凍った空気に包まれていた。

部屋を出ると静まり返った廊下が斑を出迎える。
冷気が火照った心に染みて心地いい。
白い息は二月の終わりとはいえ根強く残る冬の名残だ。
結社の友人と桜は咲かないかと戯れに話したけれど、
やはり期待はできそうにない。

軋むガラス戸を押して外に出ると、昇りかけた朝日が町をうっすらと照らしていた。
ふと振り返ると、自室の窓から首を傾げた愛犬が覗いている。
手を振ると満足げに部屋の奥に戻っていった彼にも、
何か習慣のようなものがあるのだろうか。


商店街の端にたどり着くと、案の定。
見慣れた姿が二人、肩を寄せ合うようにして何か話していた。
シンメトリーの姿にいっそ感心すら覚えながら、二人に歩み寄る。
「おはよう、健吾ちゃん。紫ちゃん。」
「お、斑ちゃんじゃーん。制服珍しいのな、似合うぜー」
「………おはよう。……いい朝、…だな。」
人懐こい笑みを浮かべ斑を覗き込むのは東雲紫。
その横で穏やかに囁くのは東雲健吾。
同じ顔の双子でも性格は正反対のようで、
この二人を間違えないことが斑のひそかな自慢だった。
「うん、最後だから。制服、着ようかな、って」
「そっか。俺もオニーチャンの真似っこ終わりだなー」
健吾と揃いで用意した外套の裾を摘んで、紫が笑う。

不意に、つかの間の静寂が支配した。
3人はそれぞれを眺め、それぞれの想いを胸に抱く。
言葉は要らなかった。
そこまで浅い付き合いでも、深すぎる関係でもなかったから。

「………行くか」
「んだな」
「うん、…行こう」
誰ともなしにそう呟き、踵を返す。
学校へはあと少し。
もう毎朝通うこともない通学路を、別れの為に歩く時間。
卒業生は何を想い、在校生は何を願うのか。
3人の背中を照らす太陽は、
ゆっくりと、けれど確実に旅立ちの日を生み出そうとしていた。
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